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お一人様Pleromaサーバ pleroma.chroju.dev の管理者。
普段はSREチームのエンジニアリングマネージャーとして働いています。

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週報(2024-08-12) 古典にあたる

古典にあたる

「理科系の作文技術」を15年ぶりぐらいに通読した。前回読んだ時点で初版から四半世紀近く経っていたわけだが、そこからさらに時を重ねても今なお通ずる内容で、古典の強さを感じる。

現代のビジネス書が、古典で書かれている内容の繰り返しや翻案である場合はよく見かける。アンドルー・グローヴの『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』なども相当回数形を変えているように思う。翻案もまた意味のあるものだと感じているが、元のコンテキストをやはり知っておきたい。原点たる古典に出会いたい。

そのための最低条件は、参考文献をきちんと書いているビジネス書を読むこと。あとは古典を意識的に読む、というのはもっとやっていきたい。

他人と意見が違うとき

南海トラフ地震臨時情報が出た。お盆なのに、とか思いながら、帰省ラッシュで新幹線の乗車率が100何十%で、というような動画ニュースをYouTubeで見ていたところ、その動画に「ほら、誰も怖がってないじゃん」的なコメントが書かれていた。

そのコメントの裏にある気持ちは「だから怖がるのやめよう」「臨時情報なんて無駄」みたいなところなんだろう、と読み取れる。個人でそう判断するのは自由だろうが、それを「ほら」と同意を促すところが興味深かった。

みんなで渡れば怖くない、の心理なんだろうか。どちらかといえば自分の正しさを認めてほしい、に近い気がする。

人と違う意見を持っているときに「すりあわせ」をするのではなく、自分がなぜ正しくないのか、という方向へ議論を持って行ってしまうのは気をつけたいが、振り返ってみると自分でもやりがちな気がする。どちらが正しいのか、ではなく、まずは「なぜ違うのか」から始めたい。

これはナラティブ・アプローチの考え方に近い。ということで最近、『他者と働く』を読んでいる。

#chrojuの週報

今後の生涯で「震災」への遭遇は悪くても2回とかだろうが、緊急地震速報はおそらく何十回と食らうんだろう、って、冷静に考えるとむちゃくちゃ嫌だな。。。

今日これ書店で見かけたけど、『百年の孤独』を15分で読むの?!ってびっくりしちゃった。1分で6〜7年計算かな。

プレジデント2024年8/30号 | PRESIDENT STORE (プレジデントストア) presidentstore.jp/item/012416.html

なるほど、面白い。『ヒストリエ』読んでないからサムネのセレクトがわからなかったが、調べたら理解した。

「カチカチ山」とかいう和製サウスパーク、いつからヌルくなったのか - YouTube youtube.com/watch?v=paCPv0-jB5w

垂直タブ愛好家なのだがFirefox Nightlyにも入ったの気になる :eyes:

Firefox Sidebar and Vertical tabs: try them out in Nightly Firefox Labs 131 – Firefox Nightly News blog.nightly.mozilla.org/2024/08/07/firefox-sidebar-and-vertical-tabs-try-them-out-in-nightly-firefox-labs-131/

想定震源域に対して減速区間が短いから、揺れではなく津波を想定してってことだろうけど、少しでも早く停車して避難開始できるように、っていう措置なのかなこれは。揺れに関しては、震度7相当でも走行中の新幹線って安全なものってことなんだろうか。

お盆なのに大変だ > 南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が解除となるまでの間、東海道新幹線は三島駅~三河安城駅間で速度を落として運転する影響で、少なくとも10分以上の遅れが見込まれます。

traininfo.jr-central.co.jp/shinkansen/sp/ja/index.html

地震そのものより、スーパーから物が減ることによるダメージのほうが大きそう。

東京周辺にいる限り、南海トラフでそこまで酷いことにはならないだろうけど、ベッド脇に防災リュックと靴ぐらい置こうかな。

タイトルが刺激的だったが、敵対的生成ネットワークからオマージュしたものだそうで。

敵対的SRE: 300個のジョブをAIチーム全員で支える技術 - Speaker Deck speakerdeck.com/kitagry/di-dui-de-sre-300ge-noziyobuwoaitimuquan-yuan-dezhi-eruji-shu

これはタスク管理術ではなくて、タスク遂行における思考法では。

シンプルで続けやすいタスク管理術「RPM」。仕事の優先度が簡単に決まる | ライフハッカー・ジャパン lifehacker.jp/article/2408-use-the-rapid-planning-method-to-structure-your-day/

renovateかけようと思いつつずっと放置してたからなぁ。年内ぐらいに自宅環境をベストプラクティスな感じにしたいなぁ。

自宅鯖が何もしていないのに壊れていた(K3s version upをサボっていたら、ArgoCD Helm Chartがcompatibleじゃなくなって適用できなくなってた)

ICANNで予約されたらしい。IETFはまだDraft。

プライベート用途に使える .internal ドメイン - ASnoKaze blog asnokaze.hatenablog.com/entry/2024/08/05/001307

週報(2024-08-05) 決断のストレス

決断のストレス

[第31話]ウマ娘 プリティーダービー スターブロッサム - 漫画:保谷伸 脚本:文殊咲 原作:Cygames | 少年ジャンプ+

ウマ娘の漫画で、怪我を自覚しているウマ娘(サクラローレル)が、しかし次のレースに出たいがために怪我を隠して、でも気付いたトレーナーに制止されて結局レースには出られず、というシーンがあり、その後にこのことを「諦める決断を押し付けた」と回顧していて、良い言語化だなぁと思った。諦めることも「決断」なのよな。

同じジャンププラスで連載されている『忘却バッテリー』では、野球部の監督が「決断のストレスだけは俺が負担できる」と話すシーンがある。決断にはストレスが伴うから、それを自分が肩代わりするっていう、特に高校生ぐらいだと精神が未熟(という点がこの漫画ではかなりキーになってもいる)なのもあり、監督がこの仕事をできるのは本当に大事だなと感じるシーン。

正直ウマ娘あんまり知らなくてこの漫画だけ読んでいるんだけど、彼女らも学生?だかだった気がして、ならばトレーナーに決断を任せるのはそれはそれでいいんじゃないかなとも思う。一方で個々が考えて動けるのもそれはそれでアリだし、怪我を意図的に見てみぬふりしようとした、のはローレルの失態なのは確か。ソフトウェアエンジニアは「スタンドプレーから生じるチームワーク」って好きだけど、9課も重要な決断は荒巻が下していて、現場判断はかなり各自に委ねている。そのバランス感の問題。

SRE NEXT 2024

チケット取っていたのに急遽行けなくなって家でいくつか鑑賞。ランチの用意もあったようだから、余らせてしまって申し訳ない。

まだ見たいセッションがいくつもあるが、ざっと見ていると組織論の話がかなり増えた気がする。SREはもう成熟期、とどこかのセッションで見かけた気がするが、個々のプラクティスに関しては確かにそうで、それを如何に組織的に実践していくかのフェーズに入っている気がする。

自分自身もマネージャーなので、そういったソフト系のセッションについ惹かれているのもあるとは思う。自身に関してはハードスキル面の再考も要る。

#chrojuの週報

「付録」も参考になる

工学としてのSRE再訪 / Revisiting SRE as Engineering - Speaker Deck speakerdeck.com/player/d1d59af0695b416aa3d9e7b2337f480f?title=false&skipResize=true

全然知らなかった。延びるんだ。

東証 取り引き終了時間 11月から午後3時半に延長へ 周知強化 | NHK | 東京証券取引所 www3.nhk.or.jp/news/html/20240805/k10014536841000.html



デバッグのときにDockerコンテナにシェルやデバッグツール群を組み込める「Docker Debug」が正式リリース - Publickey publickey1.jp/blog/24/dockerdocker_debug.html

Published: モールがノスタルジックなものになる日 chroju.hatenablog.jp/entry/20240731/imagination_of_mall?utm_source=feed

週報(2024-07-28) ネガティブ・ケイパビリティ

「自分ごと」にするか「チームごと」にするか

チームで何か課題が出たときに、それをマネージャーが自分ごとにするのか、「チームごと」……という日本語はわかりにくいが、チームで解決してく方向性を探るのか、というのは結構大事。

根深い問題だと、レトロスペクティブなどの短い時間のなかでは解決策まで至らないことはよくある。そのときにどうするか。ボールを持たないと消えていきそうだから、そうするとついマネージャーとして持っておいたほうがいいのかも、と思いたくなる。組織構造に起因する話や、権限がなければ解決できない話ならそれが正解だけど、そうではない場合も当然ある。

うまく「チームごと」にしていく。すぐには解決できないものをしばらく寝かせたり、対話を長く続けるみたいな選択肢はあっていいんではないか。ネガティブ・ケイパビリティに近いものかもしれない。

他者に意味を与えられる

大山顕『モールの想像力』を読んだ。詳しくはブログに書くつもりだが。

ショッピングモールに関する論評がまとめられた1冊であり、モールはストリートであり、屋内型だがあれは「外」、街の延長なのだという話がこの本の大きな筋の1つにある。ただ、国内で最も有名なモールであろうイオンモールは中の人へ話を聞いても「スーパー」の延長としかどうも捉えていないっぽくて、いやあなた方はもっと広く大きな意味合いのものを作っているんですよ、と外から投げかけるような話が出てくる。

プロダクトが他者により別の文脈や意味を与えられることは少なくないと思うし、それをうまくキャッチして、そちらへ嗅覚鋭くピボットする、みたいなことは意外と難しいのかもしれない。昨今思っているところだと、日傘や日焼け止めは意外と男性の方を向いてこない。あれらは美白、焼かないためというイメージが付きすぎているが、熱中症が増えて紫外線による健康への害へも注目が大きくなった昨今だと、老若男女問わず使うメリットが大きいものになっている。日傘は最近男性向けも増えてきているが、まだ十分ではない、と個人的には感じる。

少しでも追いつく

マネージャー業の割合を増やして、ほぼエンジニアリングしない状態になると、メンバーが新しく扱い始めた技術に「へえ」としか言えなくなってくる。ドキュメントを読んでキャッチアップしようとしたりするが、実際に手を動かすかどうかだと雲泥の差が出るのであんまり意味ない気がしてそれすらやりたくなくなってくる。

が、やっぱり少しでも追いついたほうがいいだろうと最近は思い直している。30分時間空いたらドキュメント読むとかPR読んでみておくとか。委任して自分は直接手を出さないことと、その内容をまったく知らずにいることとは全然別の話。

#chrojuの週報

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