週報(2024-07-28) ネガティブ・ケイパビリティ
「自分ごと」にするか「チームごと」にするか
チームで何か課題が出たときに、それをマネージャーが自分ごとにするのか、「チームごと」……という日本語はわかりにくいが、チームで解決してく方向性を探るのか、というのは結構大事。
根深い問題だと、レトロスペクティブなどの短い時間のなかでは解決策まで至らないことはよくある。そのときにどうするか。ボールを持たないと消えていきそうだから、そうするとついマネージャーとして持っておいたほうがいいのかも、と思いたくなる。組織構造に起因する話や、権限がなければ解決できない話ならそれが正解だけど、そうではない場合も当然ある。
うまく「チームごと」にしていく。すぐには解決できないものをしばらく寝かせたり、対話を長く続けるみたいな選択肢はあっていいんではないか。ネガティブ・ケイパビリティに近いものかもしれない。
他者に意味を与えられる
大山顕『モールの想像力』を読んだ。詳しくはブログに書くつもりだが。
ショッピングモールに関する論評がまとめられた1冊であり、モールはストリートであり、屋内型だがあれは「外」、街の延長なのだという話がこの本の大きな筋の1つにある。ただ、国内で最も有名なモールであろうイオンモールは中の人へ話を聞いても「スーパー」の延長としかどうも捉えていないっぽくて、いやあなた方はもっと広く大きな意味合いのものを作っているんですよ、と外から投げかけるような話が出てくる。
プロダクトが他者により別の文脈や意味を与えられることは少なくないと思うし、それをうまくキャッチして、そちらへ嗅覚鋭くピボットする、みたいなことは意外と難しいのかもしれない。昨今思っているところだと、日傘や日焼け止めは意外と男性の方を向いてこない。あれらは美白、焼かないためというイメージが付きすぎているが、熱中症が増えて紫外線による健康への害へも注目が大きくなった昨今だと、老若男女問わず使うメリットが大きいものになっている。日傘は最近男性向けも増えてきているが、まだ十分ではない、と個人的には感じる。
少しでも追いつく
マネージャー業の割合を増やして、ほぼエンジニアリングしない状態になると、メンバーが新しく扱い始めた技術に「へえ」としか言えなくなってくる。ドキュメントを読んでキャッチアップしようとしたりするが、実際に手を動かすかどうかだと雲泥の差が出るのであんまり意味ない気がしてそれすらやりたくなくなってくる。
が、やっぱり少しでも追いついたほうがいいだろうと最近は思い直している。30分時間空いたらドキュメント読むとかPR読んでみておくとか。委任して自分は直接手を出さないことと、その内容をまったく知らずにいることとは全然別の話。
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